CompTIA日本支局
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第3回:NPO日本ネットワークセキュリティ協会 平山 敏弘 様 |
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1. 現在のお仕事内容を教えてください。 |
現在の仕事は、ITサービス部門でテクニカルセールスという職種になります。具体的には、ワールドワイドでサーティファイされた社内認定上級ITスペシャリストとして、IT基盤成熟度診断のコンサルティングやサーバー仮想化統合および事業継続に関するソリューション提案などを中心に活動し、お客様にITサービスを販売するために営業を技術的な観点より支援するという仕事になります。
またその前は、大規模システムにおけるシステム要求分析やシステムデザインといった、いわゆるプロジェクトの上流工程についても数多く経験してきました。
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2. 初めてのITのお仕事は何でしたか? |
初めての仕事は、「秘書代行業務」システムの構築作業でした。当時はまだ画期的なシステムで、お客様はリーディングカンパニーでしたが、自動化やシステムの可用性などが実現されていず、システム化するプロジェクトに参画しました。
秘書代行業務とは、小規模の企業で、秘書や事務員などを置く余裕がない場合に、バーチャルな事務所となり、秘書代行企業が複数の企業の顔をして、転送されてきた電話番号から判断し、システムが画面に、「はい、XXXX株式会社です」と社員の代わりに電話に出て用件を聞くというサービスです。当時はまだナンバーディスプレーもない時代であったため、画期的なシステムであり、このお客様は急成長し、あっという間に上場企業となってしまいました。 |
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3. 現在のお仕事に就くまでの経験や経歴で役立ったことを教えてください。 |
これは仕事に就いてからなので、多少ずれてしまいますが、直接の仕事を通じての経験ではないという点からお話ししますと、「ビジネスコミュニケーション」になります。従来は、コミュニケーションは社交的な人は得意で、根暗な人はコミュニケーションが苦手など、性格の問題であると考えられていました。そこで自分もそんなに得意ではなかったため、いろいろ勉強をしていたところ、CompTIAの宣伝になってしまいますが、BCSA(ビジネス・コミュニケーション・スキル診断)に出会い、勉強させていただきました。またBCSA以外にもフィンランドメソッドやPACモデルなども学び、今ではビジネスコミュニケーションの講義を外部団体や学校などでも実施させていただいています。
また最近はITビジネスにおいても、お客様の業務やアプリケーションを深く知る必要が従来以上に増してきています。そういった状況においては、お客様が何を実現したいのか、どんなビジネス・モデルの変革をしたいのかというご要望に対し、われわれはITをどう活用できるかを提案していく必要があります。単にシステムの性能だけをアピールしてもあまり意味がなく、システムを導入するメリットをきちんと伝えられないといけないわけです。そのような際に円滑にコミュニケーションが図られることは非常に重要になります。 |
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4. 認定資格を取得される際、どのような勉強方法をされていますか? |
多くの資格を取得しているわけではないのですが、悩まされている英語学習等も含めてお答えします。今までの自分の例で思い返すと、時間があった時よりも仕事やプライベートが忙しく時間があまり取れない時の方が、試験の結果がよかったケースが多いです。時間が取れないと机に向かう1時間でも効率よく集中でき、その他通勤時間などでもいろいろな媒体を利用して勉強することなどで、実は楽しみながら集中して勉強できたのではないかと思います。 |
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5. その際に、モチベーションとなった事柄があれば教えてください。 |
資格を取ることを目標に勉強するのではなく、資格を取って何をするのか・出来るのかをイメージして、それを目標にすることが大事であり、モチベーションアップにもつながると思います。 |
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6. 取得されているCompTIA認定資格を教えてください。 |
SME活動をしているため、実はCompTIA認定資格は保有していません。
SMEとしては、Security+・Network+・Cloud Essentials・Cloud+・Mobility+・CDIA+の各資格において活動させていただいています。 |
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7. CompTIA以外で取得している認定資格を教えてください。 |
ワールドワイドの団体で、The Open Groupという団体がありますが、そこのCertified
IT Specialist(Open CITS)を取得しています。この資格は、日本のITスキル標準で言うとレベル5−7に相当する高レベルの資格で3年毎の更新となっています。
日本の資格では、情報処理技術者ネットワークスペシャリストや事業継続初級管理技術者などを取得しています。 |
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8. 認定資格の取得前後で、給与面における変化はありましたか? |
特に今までで、給与面でいい思いをしたことはありません。(笑) |
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9. 認定資格を取得したことで、仕事上でやりたいことができるようになりましたか? |
資格を取得しただけで、やりたいことが出来るようになったということはありませんが、自分が何が出来る人間かを紹介する上で、資格を持っていることが客観的に説明できるのに便利になります。また客観的に説明できるということは、そこから資格に関連した仕事の依頼が増えてくることに繋がると思います。 |
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10.今後、認定資格は「より重要」OR「重要性は低くなる」と思いますか。その理由もお聞かせください。 |
「より重要」になると思います。IT人材が足りなくなり、かつ高レベル技術者が求められていくこれからの時代、自分のスキルや実績および能力を客観的に対外的に示す必要性が高まっていくと思います。その際に資格は証明する重要な手段になります。
ただし、資格を持っているだけで実践で使用できなければ意味がありません、今後は何が出来るかを客観的に証明できるように心がけることもより重要になってくると思います。
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11.これからIT分野での活躍を目指す人たちにエールをお願いします。 |
努力をしても、必ずスキルが向上し試験に合格できるとは限りませんが、努力しないとスキルが向上することはありえません。IT分野はますます需要が高まる分野ですが、求められる技術力はそれ以上の高レベルを求められてきています。しかしながら、だからこそこれからの社会の変化を実現できる一員になることが可能な分野でもありますので、皆さん一緒にがんばりましょう! |
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